v6プラスは、それまでの「IPv4方式」と比べて、安定した高速通信ができるなどのメリットを持つインターネット接続方式です。
v6プラスとは
v6プラスとは、簡単にいうと、光回線を利用した新しいインターネット接続方式のことです。
「v6プラス」は、別名「IPv6/IPv4インターネットサービス」と呼ばれており、「IPv4 over IPv6接続サービス」の名称を指します。
従来の接続方式よりも混雑しにくく、快適なインターネット環境を構築することが可能です。
2023年現在は「IPv4」から「IPv6」の移行の途中といえる段階です。
「IPv6」に対応していないWEBサイトやサービスも少なくありませんが、v6プラスでは「IPv4」と「IPv6」の両方を利用可能です。
混雑を避けた高速通信と、「IPv4」に対応していないサイトへの通信の両方が実現できるようになっています。
v6プラスの特徴・仕組みとメリット
v6プラスの主な特徴・メリットとして以下の6つが挙げられます。
・従来よりも高速通信ができる
・IPv4、IPv6のどちらにも接続できる
・工事不要で利用できる
・追加料金がかからない場合が多い
・戸建て・マンション関係なく利用できる
・設定が簡単
それぞれ解説します。
従来よりも高速通信ができる
v6プラスの特徴、および大きなメリットが、安定した高速通信ができる点です。
・IPアドレスの割当数が非常に多いこと
現在、従来規格の「IPv4」はIPアドレスが枯渇する危機にあります。
通常、IPアドレスは「動的IPアドレス」と言って接続するたびに新しいIPアドレスが発行される仕組みとなっていますが、インターネット利用者や環境の増加により、IPv4規格で発行できるIPアドレスでは数が足りない・発行に時間がかかる事態が起こるようになってきています。
一方、IPv6は非常に多くのIPアドレスを発行できます。
従来用いられていたIPv4規格で作成できるIPアドレスは最大約43億個であるのに対し、IPv6では2の128乗個のIPアドレスを作れます。
IPv6規格であればIPアドレスが作成できないというリスクがほぼゼロであると考えられるため、インターネットの混雑を避け、快適で速い通信が可能なのです。
*IPアドレスとは?
インターネットに接続する際に提供される「住所」のようなもの。情報の送信元や送信先の特定に使われる。
インターネットを利用するためには、インターネット上の住所であるIPアドレスの発行が必要です。
・「網終端装置を経由しない接続方式」で経由するポイントが減り、スムーズなインターネット接続が可能になったこと
IPv4・IPv6のどちらにも接続できる
冒頭でも少し触れましたが、v6プラスのサービスは従来の規格であるIPv4と、新たに登場した規格であるIPv6のどちらにも接続できるようになっています。
改めて2つの規格の違いを表にまとめると、下記のようになります。
現時点では全てのサイトがIPv6に対応しているわけではないため、アクセス先のサイトに合わせて自動で適切な方式を選択できる点はv6プラスの大きなメリットと言えるでしょう。
どちらの接続方式でも混雑するポイントを回避して、快適な通信を可能にしているのです。
工事不要で利用できる
v6プラスは光回線の仕組みをそのまま活用したサービスのため、すでに光回線を導入済みであれば、工事不要で利用できます。
追加料金がかからない
v6プラスの利用にあたっては追加料金がかからない。
弊社はv6プラスに対応しているWi-Fiルーターの無料提供(キャンペーン期間)を行っているため、費用をかけずに利用できて安心です。
戸建て・マンション関係なく利用できる
戸建て・マンション関係なく利用できる点も、v6プラスの大きなメリットです。
基本的に、v6プラスは、光回線が導入できる物件であれば利用できます。
設定が簡単
v6プラスは、利用するための設定が簡単です。
すでに光回線を導入済みであれば、v6プラスに対応している機器を導入し、簡単な設定を行えばv6プラスを利用できるようになります。
v6プラスの回線速度は実際どのくらい速いのか
ここまでで、v6プラスに対応したインターネット回線は、それまでのIPv4方式に比べると、回線が混雑しにくく通信速度が速いということがわかりました。
それでは、実際の通信速度はどのくらいなのでしょうか。
速度の全国平均は、上り・下りそれぞれ以下のとおりです。
※1Mbps:1秒間に1メガビットのデータ転送ができる状態
このように、実測通信速度においても、下り上りともに200Mbps以上となっており、非常に高速通信ができることがおわかりいただけるでしょう。
v6プラスの回線速度の目安は、日常生活や仕事に十分な速度といえます。
安定した高速通信ができるため、快適なネット環境の実現が可能です。
地域・環境によって回線速度に違いがあります。
そもそも一般的な通信速度の目安ってどのくらい?
スマホの場合、テキストの受信・送信には、1Mbpsが必要な速度の目安とされています。
写真の投稿は3Mbps、動画の投稿は10Mbpsと、データ容量が大きくなるほどに必要な速度も大きくなります。
4K動画のように高画質で容量の大きな画像を見るためには、下り20Mbpsという速さが必要です。
パソコンではリモートワークやオンラインミーティングなど、より大きなデータの送受信が必要な場面が多くなるようなイメージありますが、上り下りともに3Mbps程度の速度が安定していて出ていれば快適にミーティングを行うことができます。
参考
通信速度における「上り/下り」について
インターネット回線の「上り」とは、インターネット上にデータを送信することを意味します。
メールの送信・SNSやブログの投稿・写真や動画といったデータのアップロードなどが該当します。すなわち上りの回線速度は、データ送信・アップロードにかかる速度です。
一方で「下り」は、インターネット上のデータを受信することを意味します。]
ホームページやSNSの閲覧・動画の視聴・メールなど各種メッセージの受信・データのダウンロードなどが該当します。すなわち下りの回線速度は、データ受信・ダウンロードにかかる速度です。
Written.by K.S
Comments